建築素人だから伝えられる!北欧住宅の魅力 北欧の椅子編
こんにちは、福岡の建築事務所、フーセット(Huset)で働いているものの、まだまだ建築素人の崎田です。
このシリーズ記事では北欧住宅の「どんなところがいいのか?」「具体的に何がいいのか?」を少しずつ、みなさまに共有できることを目指しています。
今回は北欧の椅子についてご紹介します。
北欧椅子の代表作Yチェアから考える北欧椅子の魅力とは?
こちらの椅子は言わずとしれた、北欧家具の代表作ともいえるハンス・J・ウェグナーのYチェアです。ゆったりした背もたれなので、ダイニングなどくつろぐための椅子として最適です。
実際に腰掛けてみると、ちょうど欲しいところに手触りのいいひじ掛けがいてくれてどーんと背中を預けたくなりました。片手でひょいっと持ち上げられるほど軽く、楽に動かせるので掃除機をかける時だってストレスがありません。
一生使う、一生使える
北欧の家具といえば、余計な装飾がなくとてもシンプルです。そのデザインは何年たっても「古く」なりません。実際、このYチェアも60年以上も前にデザインされたものですが、今もなお「新鮮さ」すら感じさせます。
時代の流行に左右されることなく、また飽きることなく使い続けられるというデザインは一生使うための、大事な要素ですね。
Yチェアをはじめとする北欧のほとんどの家具は、耐久性にも優れています。こんなに細い足のラインをしていますが、安定感は抜群です!
座面のペーパーコードは、丁寧にしっかりと編み込まれており、使うほどにその人になじみます。その強度は革や布張りと同じくらい頑丈で、10年~15年張替えなしでも使用できるほどです。
投資になる
北欧では、家具にも投資をして資産にするという考えが強く、時間とお金をかけて選んだら、何十年も大切に使い続けていくという文化があります。
北欧の椅子は、その普遍的なデザインから、いつの時代にもずーっとファンがいます。古くなれば、新品にはない“味”や“深み”がでますので、ビンテージ家具として愛されその価値は無くなることはありません。
新品を買って、自分で“味”をつけるもヨシ、ビンテージを買って“深み”を楽しむもヨシ。どんな状態でもステキに見える魅力があります。
修理ができる
北欧の椅子には、木を材料としてつくられているものが多くあります。表面だけが木なのではなく、芯まで本物の木を使っているので修理をしながら使い続けることができます。
ペーパーコードの座面なら編み直して、皮や布の座面なら張り替えて。浅い傷なら、削って磨いて仕上げます。修理ができるからこそ、いいカタチで親から子へ、子から孫へと受け継いでいけるのです。
何より座り心地がいい
椅子の本質である、「座る」という行為にストレスがあってはどうしようもありません。椅子は目よりも体全体で選ぶ必要がある家具です。
何をする時に腰掛けたい椅子なのか、座面の高さや、ひじ掛けの位置などを実際に座ってみて、自分に合っているかどうかを確かめます。これがいい!と思う椅子に出会えた時は、最高の座り心地です☆ひじ掛けをなでながら、ずーっと座っていたくなりますよ。
まとめ
一目惚れだったり、座り心地だったり、椅子を選ぶ基準は人によって様々ですが、なかなか買い換えるものじゃないからこそ、長い目で見て得となる、北欧流の家具の選び方を参考にしてみるのはアリかもしれません。